SUPER CYBORG

個人的評価 ★★★★
オススメ度 ★★★

 コントラ。むせるほどのコントラ。パッと見だけだとクローンかハックROMと見間違うほどのコントラぶりである。 ベースとなっているのは初代〜スーパーあたりの元祖シリーズで、ボムもローリングも武器の持ち替えも存在しない純然たるオールドスタイルだ。 登場する武器も高威力のレーザーや扇状に弾が飛ぶスプレッドなど見覚えのあるものが揃っている。 ただ立ち止まった状態での8方向撃ちはできるようになっていて、さすがに操作の快適さでは本家よりもこちらのほうが上と言えるだろう。 盲目的に古いデザインをなぞるのではなく、変えるべきところはしっかり変えていくというその姿勢にはとても好感が持てる。

 難易度調整もまたオールドスクールを地で行く難しさだ。はっきり言って主人公は弱い。とても弱い。 画面に映るあらゆるものにほんのちょっと触れただけで「ヂューン!」と情けない断末魔を上げて死んでしまう。それこそ立ち止まってる敵に触れただけでヂューン!だ。 お前らほんとにサイボーグか。耐久性なさすぎだろ。 またゲームの難易度を上げるための工夫がちょっと理不尽。 敵の砲台の設置場所が悪意ありすぎるし、突進してくるザコの当たり判定が妙に小さくて、あらかじめ迎撃態勢を取ってるのにこちらの弾のスキマをすり抜けてきてヂューン!してしまうことがよくある。ズルい。 結果として武器はほぼスプレッド一択になってしまうのが残念なところだ。

 好意的に見ればそういった理不尽なところもまたレトロゲーム的なデザインとしてわざとやってるのかもしれない。 それにランダム要素はほぼ無いのでパターンを積み重ねていけばなんだかんだで安定はしてくる。 ひたすらヂューン!を繰り返しながら、それでも牛歩のごとく進んでいく…昔懐かしのピリ辛調整を楽しさとして受け入れられればとても良質なアクションゲームだ。

[動画]

[steam] SUPER CYBORG オンライン協力プレイ 1P:Ueomia/2P:Kanzaki

[リンク]

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