とりあえず操作性が悪い。ジャンプやダッシュの挙動が硬いことについてはまあ、マジンガーが軽快にシュッシュ動いてたらそれはそれで違和感が凄いだろうからこの際よしとしよう。しかし攻撃・ガードまわりの煩わしさは如何ともしがたい。
まずニュートラルで攻撃ボタンを押すとパンチが出るのだが、これのリーチが非常に短く相当敵に近づかないと当たらない。なので敵に近づこうと前に進みながらボタンを押すと、今度はレバー入れ+攻撃でキックが暴発する。ガッデム。ガードに至ってはよりによってその操作が「攻撃ボタン押しっぱなし」だ。つまりガードするためには攻撃を空振らないといけないわけで、敵の攻撃に反応して入力してもまず間に合わない。スーファミにはセレクトスタート合わせて8つもボタンがついてんだぞ!何故パンチ・キック・ガードをすべて同じボタンにした!
また、攻撃ボタンを連打することでファイナルファイトのように強力なコンビネーションを出すことができるが、当てるチャンスはあまり無い。多くの敵が起き上がり無敵技を持ってるのでダウンに攻撃を重ねても無駄。よしんば当てられたとしても、終盤の敵は連撃の途中に当然の権利のように割り込んで反撃してきやがる。コンビネーションとは一体……。以上のことから導き出される本作の最適解、それは「逃げ回りながら距離を取ってロケットパンチと光子力ビームで地道に削る」これだ!なんてセコいスーパーロボットだ。わしはこんなマジンガー見とうはなかった!
とは言え、当時のキャラゲーとしては十分なクオリティではないだろうか。多少理不尽なところはあるが難易度はそれほど高くないので「キャラゲーなのにやたら難しい」というクソゲーのテンプレートからは外れる。ステージ間のデモもスーファミにしてはかなり頑張っているほうだろう。
公式サイトなんてあるわけないだろ!