19XX -THE WAR AGAINST DESTINY-

個人的評価 ★★★★
オススメ度 ★★★★★

 ナインティーンダブルエックス、イチキューダブルエックス、イチキューエックスエックス、ジュウキュウバツバツ…などなど人によって呼び方がとにかく安定しないカプコンの名作STG。一連の「19シリーズ」の中では4作目にあたるが、タイトルだけだとPCパーツの型番並に発売順が分かりにくいのでここでちょっと整理しておこう。現在のところマイナーチェンジやリメイクを除外すれば19シリーズは全5作から成り、1942→1943→1941→19XX→1944がその製作された順番である。加えてそこに彩京の「ストライカーズ1945」を多くのプレイヤーが「1945」と略して呼称するもんだから余計にややこしいことになっており、STGにあまり詳しくない層などには混同されることもしばしばだ。

 シリーズ通してキャラ要素ゼロのド硬派ミリタリーSTGだが、本作では従来の世界大戦モチーフな世界設定ではなくSF色の強いオリジナルの世界が舞台になっている。タイトルで具体的な年数を示さずXXとしたのはそのためだろう。また単純にこの時代は年数をXX表記でぼかすのが流行っていた。他のゲームや雑誌、テレビなんかでも「XX」をしょっちゅう見かけたものだ。おそらく2000年という一大イベントの到来が近づき、これから我々はどうなるんだろうという「予測不能な世界」に対する漠然とした期待や不安が強く社会全体にあったのだろう。

 話が逸れたがシステム面ではまずロックオンマーカーの存在がとても大きい。チャージショットを敵に当てるとその敵をロックし強力なホーミング弾で攻撃することができるのだが、これがほんとに強力でぶっちゃけこのロックオンがメインショットで通常ショットは撃ち漏らしたザコを処理するためのサブウェポンみたいなものである。見た目も派手でカッコいいし本作の代名詞とも言えるシステムだ。そしてボム。この頃ボム自体は既にSTGでは定番のシステムになりつつあったが、本作はそのボムをR-TYPEの波動砲のようにチャージすることができる。ボムをチャージ式にしているSTGというのは今でもなお極めて珍しい例ではないだろうか。しかもそれがまためちゃくちゃ派手でめちゃくちゃ強い。よく本作は難易度が低くくて初心者にオススメと言われれるが、その要因はこのボムの強力さ故であると言っていいだろう。ただし難易度が低いというのはあくまでアーケード基準での話だ。ボムが強い代わりに逆を言えばボムを使わず素避けするのは2ボスの時点で既にキツいし、終盤に至ってはそんじょそこらの弾幕STGより普通に難しい。数回プレイしてクリアできるようなゲームではないぞ。

 ちなみに私は「ジュウキュウダブルエックス」派閥である。あと「ペケペケ」派は都市伝説だろ?いるわけないよそんなヤツ。

[動画]

[アケスタ] 19XX 震電 ノーミスクリア
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