CRISIS WING

個人的評価 ★★★
オススメ度 ★★★★

 「遊びやすい達人王」の一言でだいたい説明が終わるゲーム。 基本的なゲームデザインは達人王を踏襲しつつも、自機の当たり判定が小さくなっていたりとか、敵があんまり硬くない(柔らかいとは言ってない)とか、 達人王をプレイしていてもっとこうだったら遊びやすいのに…と誰もが思うであろう部分が上手くアレンジされている。 もっとも全部がそうというわけではなく、達人王の負の側面もそのまま引き継いでいるところはある。ダラダラと長くて単調なステージ構成なんかはかなり忠実に再現されていていっそ笑えるほどだ。 ガレッガのような勲章育てのスコアシステムがあるところがちょっとした独自要素と言えるだろうか。

 とどのつまりは同人やインディーズによくあるリスペクト系、なんたらライクのSTGである。 開発側のコンセプトとしてまず元ネタありきのスタートで、またそれをプレイする側も散りばめられたオマージュ要素を分解しながら元ネタありきで楽しむゲームである。 安定したクオリティでゲーム的に大きな破綻は無いが、同時にこのゲームならではの尖った楽しさも特に無い。遊びやすいのでオススメはできる。

 と、ここまでは客観的な解釈。私個人として見た場合このゲーム、どう評価したらいいものか割と困るゲームだったりする。 先述した通り尖った要素に乏しく、プレイしていてそこまで大きな楽しさを見出すことはできない…んだけど、なんか続けてしまうのである。 大した工夫も無くひたすら左右交互に出てくるだけのザコを処理し続けるのは正直眠くなる…んだけど、なんかまたプレイしたくなってヒマさえあれば起動してしまうのである。 そうしているうちに気が付けば1000万だ。なんなんだろうなコレは……。 もしかしたら退屈さがかえって良い休憩ポイントになって、緩急あるプレイングに繋がっているのかもしれない。 シンプルなゲーム性であってもレベルデザインってのは奥が深いんだな。

[動画]

[steam] CRISIS WING 1000万 (loop4-4)

[リンク]

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