GHOST BLADE

個人的評価 ★★★
オススメ度 ★★★★

 新作というものは何も現行機に限って発売されるものではない。とっくに製造も販売も終了してユーザーすらもろくに残っていない旧ハードにも、実は細々と新しいゲームが供給され続けてたりする。当然ながらファーストのチェックを通してない独自ルートの流通ではあるが、とは言え違法コピーとかハックロムなどではなく、正規の手段を経て制作・製造されたれっきとした「新作」ソフト群である。中でもとりわけドリームキャストはそういったゲームたちの最後の戦場として(一部の勢力から)注目を浴びているハードだ。公式的には2007年を最後にドリームキャストのソフト生産は終了となっているが、インディーズレベルではその後も毎年のように新たなゲームがリリースされており、それは2021年現在もなお続いている。STG分野では2014年に「Redux」がドリームキャスト最後のソフトとしてゲームメディアに大きく取り上げられ話題となった。まあ実際には最後でもなんでもなかったわけだが。果たしてこの戦いに終わりはあるのか、ドリームキャストの「ラストスタンド」の称号を得るのは一体誰なのか、いつかその終わりを見届けたいものである。

 さて本作はそんな流れの中で2015年にドリームキャストで発売されたSTG、およびそのHDリマスター版である。やたら前置きが長くなったのはぶっちゃけこのゲームが平凡すぎて特に語ることが無いからだ。悪いゲームではない。むしろ良いと言えるだろう。高速移動ワイドショットと低速移動ストレートショットとボム、というよくあるCAVE系の弾幕シューで、サクサク死ぬ敵とジャラジャラ出るスコアアイテムが爽快感あって気持ち良く遊べる。ストレートショットで敵を倒すとボムゲージが増えるというシステムのためにワイドを使う意味がほとんどないことと、画面が派手すぎてたまに敵弾が見えなくなることがあるという点が言及しておきたいポイントだろうか。特に緑色の泡みたいな敵弾、おまんらマジ許さんぜよ。ボムがたくさん手に入ることもあって難易度はあまり高くないので気軽に弾幕STGを遊びたい人にオススメだ。

[動画]

[steam] GHOST BLADE HD hard ノーミス

[リンク]

steam / 公式

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