ライジングのSTG第一弾。今でこそライジングといえば稼ぎ！自爆！ランク調整！みたいなイメージを持たれているが、本作はそもそも開発者が違うということもあってクセの無いオーソドックスな縦シューとなっている。 一応ランクシステムはあるしそれによって終盤の敵が恐ろしいほどの硬さになるものの、プレイヤーが意図的にランクを下げることはほぼ無理、もしくは意味が無いようになっているので、気にせず撃ちまくって取りまくるプレイで問題ない。 剣と魔法のRPGのようなファンタジーな世界設定もキャッチーだ。１面の背景などは本当にそのままRPGのマップに使えそうなデザインで、その上をSTGとして飛んでいくのはなんだか奇妙な感じがして面白い。
ただし細かいゲームバランスの点では実にライジングらしい調整になっている。露骨に強い貫通ショット、信用できないボム、ダメージが入ってるのか入ってないのか分からん敵、ランダム要素が強く勝てる時は簡単に勝てるのに機嫌が悪い時はべらぼうに強くなるボス…などなど。 後のライジングゲーとはスタッフが全然違うはずなのにこうした細部の作りが共通するのはもしかして意図的にやってるんだろうか。
ぶっちゃけSTGとしては大して特徴の無い地味なゲームなんだが後のシリーズに繋がる要素が多く、プレイしておけばライジングゲーの世界をさらに楽しめるようになるだろう。 エクステンド回数は多いしボムは大量に出るし、１周クリアだけなら難易度はそれほど高くない。何かの間違いでバトライダーの移植とか来る前に一通り遊んでおいてみるのはいかがだろうか。