ロックオンのシステムは前作レイフォースの時点で既に完成されたものであり、それにボムだの機体選択だのを付け加えたところで蛇足にしかならないのではないか……と、プレイ前は思っていたのだが、本作はそんな素人の杞憂を軽く飛び越えたところからやって来た。それに当時はまだゲームにおける3Dの過渡期。身の丈に合わない技術に振り回されたメーカーが粗雑なゲームを乱造していた時代だ。その中にあって割と早い段階でこれほどまでに3D技術を使いこなすことができていたタイトーは流石と言うほかないだろう。4面の艦隊戦はSTG史に残る名ステージである。
だけどまあ……難しすぎるわな。このゲームが後世に大きな影響を与えたことは事実だし、STGとして名作の部類に入ることは間違いない。しかしそれを理由にオススメすることを躊躇してしまうほどに難易度が高すぎる。その難易度も弾が見にくいとか判定がわからんとかいうことに起因する部分が大きいため、プレイしていて楽しさよりストレスのほうが勝ってしまう場面があるのは否定できない。もしクレイジービットにぶちギレてゲームをやめたとしても、誰もアナタを責めはしない。