「SHMUP Creator」とは!プログラミングが一切できない人でも簡単に思い通りのSTGが作れてしまうという夢のソフト…ではない!現在470時間ちかく使用し、小中5作ほどゲームを完成させ、このソフトを手にして本当に良かったと心の底から思っている私ではあるが、それはそれとしてここは忌憚なく言わねばならないところだろう。確かにとてもお手軽に使えるということは事実だ。しかしそのために機能の多様性や拡張性を大きく犠牲にしていることもまた事実である。全ての工程は作るというより「組み立てる」ことによって行われ、標準で搭載されている機能以外はまったく自由が利かないのがこのSHMUP Creatorだ。メチャ斬新でチョー個性的なオレの理想のゲームを作っちゃうぜ!とか考えているならやめとけ。
このソフトが向いているのは究極タイガーや達人王など、ショット+ボムだけのオーソドックスなアーケードスタイルのSTG、もしくは怒首領蜂などの通常移動と低速移動(フォーカス)を使い分けるタイプの弾幕STGだろう。会話シーンなんかも簡単に作れるので東方系もいけるな。そういった「想定されたデザイン」に最初から沿って作るのであれば、驚くほど早く簡単にゲームを完成させることができる。素材を使用する際の面倒な規格指定やインポート作業などはなく、「enemy」とか「bullet」とか名前がついてるフォルダに雑に透過pngを突っ込めば、あとはソフト側が勝手に敵や弾と認識してエディタ内で扱えるようになる。あとはそれらに攻撃パターンとか当たり判定を設定してステージに配置したらそれでもうSTGの完成だ。簡単でしょ?
すなわちコレは「ゲームなんて作ったことがない。技術も無いし知識も無い。そもそも何から始めればいいか分からん。だがそれでもオレはSTGを作りたいんだ!」という人が第一歩を踏み出すための入門用ソフトである。既になんらかの方法でゲームを作ったことがある人、ましてや自分でコードが書けるような人はその環境を捨ててまでこちらに乗り換える意味はまったく無いということをまず理解してもらいたい。実際さあ、steamのレビューでさあ、アレができないこの機能がないとか言って低評価してる奴がいっぱいいてさあ……。機能の多様さとハードルの低さは常にトレードオフであり、それを解さぬ者はファックオフである。それを踏まえた上で使う者とその目的が合致するならば、これは間違いなく文句無しの神ソフトであると言えよう。
ちなみに公式での略称は「SC」だが自分と身内の間では「シュークリ」呼びが浸透している。日本勢はシュークリでいこう!(提案)
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