JUDGEMENT SILVERSWORD

個人的評価 ★★★★
オススメ度 ★★★

 レトロな見た目は仮の姿。その実は現代STGのノウハウをふんだんに盛り込み、携帯機の制約をものともせず2000年以降のアケシュー相手でも正面から殴り合える本格派骨太STGである。 いやちょっとはものともしてるけどね。処理能力が貧弱なため敵弾が増えるとショットが出なくなったり自機が消えたりするし、データ容量のせいで敵のバリエーションもとても少ない。 逆を言えばそういった欠点があってもなおプレイヤーを唸らせる良いゲームだということだ。

 ゲームシステムはだいぶシンプル。パワーアップや武器チェンジアイテムの類は無く、自機のショットはストレートとワイドを任意で切り替える方式を採用している。 ボムのような弾消し&一撃必殺の武器も無いが、代わりにエネルギーを消費することで前方の敵弾をそこそこ防いでくれるシールドを展開することができる。 このシールドの使い方が肝心…と思いきやそうでもない。 「そこそこ」と表現したとおりシールドと言いながら実際はいまいち敵弾を防いでくれない上、防御中は敵弾に押されて自機が勝手に動いてしまうので、ヘタに頼らず普通に避けたほうが安全な場面が多かったりする。 ただしスコア稼ぎにおいてはシールドこそが最重要と言ってもいい。 基本的には敵にショットを当て続けることでスコアに倍率がかかっていくのだが、シールドで敵弾を防ぐ、または敵に直接シールドを当てることで倍率がモリモリ上がっていく。 普通にクリアを目標にするぶんにはシンプルで遊びやすい縦STGだが、ハイスコアを狙い出すと途端にすさまじい変態プレイを要求されるようになるわけだ。 こうしたクリアとスコアを別要素として考えるデザインはすごく現代的だと思う。

 ちなみに難易度はめちゃくちゃ高い。 序盤こそ適当に左右に動いてるだけで敵弾は避けられるし残機がモリモリ増えて10機とかになるが、終盤はその残機がものの数分で消し飛ぶすさまじい猛攻が始まる。 そして最後に待つは超凶悪な真ボスとの連戦。誇張抜きに全30面のうち30面が前哨戦で、真ボスからが本当の戦いだ。これにはゲーセン通いのガチシューターもニッコリ大満足である。 もしくは苦悶の顔で血ヘド吐くかだ。

[動画]

[steam] ジャッジメントシルバーソード JUDGEMENT SILVERSWORD normal 1cc

[リンク]

ワンダースワン / steam

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