1989年にカプコンがリリースしたSTG「エリア88」の実質的な続編。 「実質的」というのは、もともとは本作もエリア88を原作とした正統な続編となるはずだったのだが、版権の都合か開発途中で急遽タイトルが変更されこのような形になったという事情があるためだ。 それを示す明確なソースは無いものの、ストーリー（設定）と実際のゲーム内容で整合性が取れていない部分が多少あって、それらはエリ８の仕様をそのまま引き継いだために生じてしまったものだと考えると合点がいく。 しかもそのストーリーも国内版と海外版で微妙に違ってたりしてもはや何がなんだかよく分からん。
おおまかなゲームの流れはエリ８と同じ。ミッション開始前に装備を購入して出撃、ステージで敵を倒すとお金が貰えるので、そのお金でまたクリア後に装備を購入…といったゲーム内容だ。 装備はそのステージの間しか効果がなく、また当然のことながら強力な装備ほど値段は高くなるので毎ステージごとに最強装備で挑むようなことはできない。 かといって装備を持たずに出撃して死んでしまっては元も子もない。 どれだけのお金をクリアのために使い、どれだけのお金を後に持ち越すか、自分の腕前と相談しつつ資産の運用法に頭を悩ませながら進んでいくのがこのゲームの醍醐味である。
しかしキャラや演出面を抜きにしてもエリ８のほうが良いゲームだったなと思う。 基本的なデザインは踏襲しつつもエリ８から今作になって変更された点がいくつかあって、その変更点がことごとく裏目に出てしまっている。 機体ごとの個性が薄れてどの機体を使っても代り映えがしなくなってしまったし、それに伴うアイテム効果の変更や時間経過で燃料（体力）が減るようになったことなど、そのままで良かったのにどうしてわざわざ変えたのか疑問でしかない。 どんなに上手いプレイをしてもボス戦で必ず燃料（体力）が無くなってピーピー鳴り始めるのは心情的になんか納得いかねえよな？
ステージ数は多いし序盤はかなり手加減してくれるので軽くプレイするぶんには楽しめるが、上記の通りボス戦では常に一撃ゲームオーバーみたいなもんなので１コインクリアとなるとハードルはそこそこ高い。 とりあえず４面が最初の難関なのでここでケチらず全財産を放出することから覚えよう。
[steam] U.S.NAVY (Carrier Air Wing) 万引きプレイ 200万エンド