評価する時の指標

 このサイトではゲームの内容について☆でざっくりとした評価付けを行っているわけだが、「評価には指標が必要」という意見をこの前ネットで見かけてそれもそうだなと激しく納得したのでここに明文化しておく。

[個人的評価]

 私がそのゲームをどれくらい楽しめたか、またどれくらい気に入っているかを表すモノ。ぶっちゃけ見なくていいと思う。完全に私の趣味嗜好だけで判断している上に、そのゲームをプレイした当時の社会的な背景やどんなゲーセンでプレイしていたかなど、本当に極々個人的な事情も加味してあるので大多数の人にとってはまるで参考にならないだろう。

[☆☆☆☆☆]
 自分の中で半ば神格化されているゲーム。飽きることを知らず何度も何時間も、もしかしたら年単位でアホみたいにプレイし続けたゲームたちである。そして何より重要なのが自分への「影響度」だろう。そのゲームをプレイする前とした後で自分の中になんらかの変化が起こったゲーム、プレイ中のみならずプレイ後にまで影響を及ぼした…というか今でも影響を受けているゲームがここに名を連ねている。しかしそういう感情は年を重ねると鈍くなってくるので、どうしても若い時にプレイした古いゲームに偏りがちになってしまうのは困ったところだな。

[☆☆☆☆]
 充実したプレイ体験を提供してくれたゲームたち。すなわち良ゲー。尺度として分かりやすいのは「真剣さ」である。そのゲームをプレイしていて単純に楽しいだけでなく、高い難易度でクリアしたい、ノーミスを狙いたい、ハイスコアを出したいといったふうに、より高みを目指して真剣に攻略に取り組んだかということがおおよそのボーダーラインになっている。全部がそうってわけじゃないけどね。真剣に攻略した結果ゲームの悪いところまで見えてきてしまうってこともけっこうあるんだよな。

[☆☆☆]
 正しい表現かは分からないが「普通に面白い」ってやつだろうか。ゲームバランスや操作性などゲームとしての粗をいくつも抱えているが、同時に数多くの魅力を秘めているなんだか憎めないヤツらだ。紫炎龍とかNMK作品などのB級感あるゲームやヘンなインディーズゲーはだいたいここに入ってる気がする。味のしない虚無ゲーは個人的には「ただ悪いよりもさらに悪い」という扱いなので、たとえ粗いところがたくさんあってもそれが個性となってるようなゲームはひいき目に見てしまう。

[☆☆]
 微妙なゲーム。それはもう微妙なゲーム。ゲームとしてちゃんと遊べるものにはなっている、プレイしていて楽しいと思える瞬間がないわけではない。だが一通りプレイし終わって振り返ってみた時、残念ながら楽しさよりも退屈さ苦痛さを感じる時間のほうが上回ってしまったというゲームたちである。だいたい突き抜けて悪いわけでもなく良作というわけでもない微妙なモノばかりなので扱いに困ることもしばしばである。

[☆]
 あまりにも質が無くプレイし続けることすらできないゲーム。しかし気付いた人もいるだろう、実は今のところ個人的評価で☆1つというゲームはこのサイトに1つも存在しない。これには確たる理由があって、「そんなゲームはそもそもプレイしない」からである。つまらんと思ったらすぐやめるし、ましてやプレイ動画をアップロードなんてするはずもないのでそういうゲームはこのサイトに載せようがないのだ。よく私のことをクソゲー大好きな変態野郎だと思ってるヤツがいるがそれは大きな間違いである。ただちょっと難易度が理不尽だったり操作性がゴミだったりバグだらけでまともに進めないゲームがあるとついプレイしたくなってしまうだけだ。

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[オススメ度]

 オススメ度という言葉を使ってはいるが、これはいわば不特定多数の幅広い層にどれだけ受け入れられるかということである。ひとつ注意してもらいたいのはこれが必ずしもゲームの良し悪しを示すものではないということだ。非常に良くできたゲームであってもクリアがあまりにも難しかったり、システムが独特すぎるようなものは楽しむためのハードルが高いとして、どうしてもオススメ度は低くなってしまう。しかしそれは人を選ぶというだけであってゲームの質とは関係ないのだ。そのことを留意しておいてもらいたい。

[☆☆☆☆☆]
 100人にプレイさせたら100人が良いゲームだと認めそうな絶対的安心感のあるゲーム。幅広い難易度選択でビギナーからマニアまで大満足!分かりやすいシステムと快適な操作でストレスフリーなサクサクプレイ!胸を熱くするカッコイイ演出や可愛いキャラクターも満載で画面栄えもヨシ!みたいなやつ。もしくはもっと単純に私が推したいもの。このゲームをもっとみんなに知ってもらいたい、もっとみんな知るべきだという意味でオススメしているものもある。結局これも私情入ってんじゃねーか!

[☆☆☆☆]
 非常に高い普遍的面白さをもったゲーム。ただし内容に若干の「指向性」があるかな〜っていう感じのゲームがよくここに入る。高いクオリティと同時に万人にオススメできるような遊びやすさを持ちつつも、例えばロボゲー好きだとかSTGガチ勢だとか、レトロゲー好きのオッサンだとかのある程度の狭いユーザー層を狙い撃ちしているようなタイプのゲームである。それとは逆に、全体的に良くできてるがもう一歩、何か決め手になる最後の一手が足りないかなあと感じた場合もだいたいここ。

[☆☆☆]
 オススメはする。オススメはするが、まあ人にはそれぞれ事情もあろう。あなたのお気に召さないかもしれないし、ほかにやるべきゲームがあるかもしれない。気が向いた時にでも手を伸ばせばよい。そんなゲーム。ここに分類されるのはオーソドックスなアーケードスタイルのゲームが多い気がする。アケゲーは良作であってもどうしても難易度の面でオススメしづらいところがあるんだよね。ストーリーとかほぼ無いからキャラクター目当てで遊ぶのにもあんまり適さないと思うし。

[☆☆]
 オススメはしない。オススメはしないが、まあ人にはそれぞれ事情もあろう。あなたのお気に召すかもしれないし、ほかにやるゲームが無いかもしれない。あまり万人受けはせず狭いユーザー層にしか楽しさは伝わらんだろうが、それでもゲームとして遊べることは遊べるし、とりあえずプレイしてみるのもいいだろう、というゲーム。アイデア一発勝負のヘンなインディーズゲームはだいたいここに突っ込まれる。ヘンなゲームが好きならチェックしてみよう。

[☆]
 オススメしないどころか、そのゲームをプレイしようとしている人がいたら後ろから優しく肩を叩き、慈愛の笑みを浮かべながら「やめておけ」と止めに入ってしまうような、そんなヤバいゲーム。つまらない、だけならまだマシなほう。プレイすることがもはや苦痛で、ヘタしたらそのジャンルをまるごと嫌いになってしまう可能性すら否定できない劇物である。しかしそういうゲームには時として他に無い独特の味、際立った強烈な個性があるものだ。100人がプレイしたらそのうちの1人か2人ぐらいは楽しさに目覚めどっぷりハマる可能性もなくはない。ならばとりあえずプレイしてみるのも…いややっぱやめとけ。

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 といった具合だがあくまでおおよその目安だ。初期のころは基準がガバガバでかなり雑だったし、年月が経ってから認識を改めたゲームもある。自分で実際にプレイしてもらうことが何よりも手っ取り早く確実であることは言うまでもない。

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